サピックスに入塾を考えている方は、サピックスのテキストは解説が少ないということを耳にすることが多く、入塾後自宅学習の時に困るんじゃないかって不安になりますよね?
サピックス算数のテキスト

サピックスの算数のテキストは、授業で解く問題・自宅で解く問題というふうに分かれています。
結論から言うと、家庭学習で解く問題には詳しい解説がついています。
しかし、テキストには導入の為の例題や覚えておくべきポイントのような記載がほとんどありません。
算数が苦手な場合は、サピックスのテキストだと、何が基本事項で覚えるべきことは何かが分かりにくい作りになっているように思います。
一方、算数が得意な子は授業で学んだことがその度に頭の中でデータベース化され、解法が頭の中の引き出しにきちんと整理され入っていくような感じで習得していきます。
ですから、基礎問題から応用問題までの数多くの問題を、ひたすら解いていくというサピックスのスタイルが合っているんだなと思います。
算数が苦手な子の状態

算数が苦手な子というのは、基礎固めが中途半端な状態です。
長男が6年の時に家庭教師の先生に来てもらった時に、基礎が固まっていない割に、難しい問題の解法は知っていたりとアンバランスな状態だと言われました。
算数の授業内で、理解しきれなかった基礎や重要事項は、家庭で整理していく必要がありました。
サピックスの基礎を固めるテキスト『ベイシック』

サピックスで、購入するように言われる『ベイシック』というシリーズがあります。
- ①【割合】
- ②【比】
- ③【速さ】
- ④【平面図形1】
- ⑤【平面図形2】
こちらは、サピックスにしては珍しく、超基本事項の例題が載っているテキストです。
授業内で使うものではないので、家庭でやっておくようにと指示されるテキストです。(授業内テストあり)
5年から入塾した方で、4年で習うことが抜けてしまっている場合は、こちらで基礎を補うことができると思います。
ただ、こちらも本当に基礎の基礎ですし、全ての単元を網羅してはいません。
サピックス・併用するのにおススメ『塾技100算数』

シグマベストから出版されている『塾技100 算数』は、中学受験算数のほぼ全範囲を100項目に分けて見開きで説明しています。各単元の大事なポイントが左面に書かれていて、右側が例題と類題です。
左側は黒板をイメージした薄い緑色になっていて、オールカラーでとても見やすいです。
こちらで、基礎のどこが抜けているかスクリーニングできますし、重要ポイントを復習するのにも便利です。
まとめ

サピックスの家庭学習用に用意されたテキストには、詳しい解説があります。
また、デイリーチェックテストにも詳しい解説が載っているので、間違えた問題も自宅で見直すことができると思います。
ただ、サピックスには全範囲の基本事項や例題を網羅したテキストはないので、基礎固めできているか心配でしたら、参考書的なものを手元に置いて都度確認するのが効果的だと思います。