2023年9月12日日本経済新聞の夕刊に中学受験カウンセラーの安浪京子先生の『受験のリアル』という記事が掲載されていました。
中学受験にまつわる個人情報に関する友人とのトラブルの内容でした。
事前に知っておくことで、防げることがあればいいなと思って今回記事にしてみました。
中学受験率の高い地域
中学受験を隠し通すことは難しい
中学受験率の高い地域では、よっぽどの事情がある以外は、だいたい地域にある中学受験塾に通っていると思います。
通塾時間に同じ電車に乗り合わせたりと、誰がどこの塾に通っているかというのは、自然にお互いに分かってしまうものと思います。
低学年から4年生くらいまで
安浪先生曰く、低学年のうちは志望校など無邪気に話題にしがち。
親は志望校などをお互い話すことは、避けてほしいと思いますよね。
でもそれは序の口で、高学年になると子供どうしのやり取りも残酷になっていくことがあるそうです。
高学年になると
塾で成績の良い「俺様・女王様タイプ」の子供が、周囲の子のクラスや成績を聞いて、他の子に吹聴したり、さげすんだりということもあるようです。
心配なのは、そういったトラブルがあった子供は、精神的に益々追い詰められていき、それを親にも相談できない場合です。
実際には、子供達の小学生時代のことを思い返してみると、賢い子(成績が良い子)ほどそういった話から距離を置いて、落ち着いた精神状態で受験を迎えていたように思います。
これは、たまたま運が良かっただけなので、できれば事前にトラブルに巻き込まれないように手を打っておくことが大事ですよね。
子供達には、低学年のうちから志望校は絶対に口にしないようにと伝えてはいました。
親からそういった働きかけがあると、聞かれても親のせいにして逃げることができるので、トラブルに発展しにくいかもしれません。。。
小学校で起こっている「タブレット問題」
学校で塾のマイページのパスワードを教え合う
小学校では、コロナ禍で課題やオンライン授業がスムーズに運べるように、生徒全員にタブレットが配られています。
安浪先生の記事では、今年になって学校で塾の本人専用のマイページのパスワードを教え合うといったことが起きているそうです。
そして一部の子が勝手に他の子のマイページにログインして、成績を見てあざ笑うということがあったそうですよ。。。
もうびっくりしました。
親にできることは、事前に子供に個人情報についてきちんと説明しておき、個人的な事柄は絶対に他人に教えてはいけないと伝えて、普段から子供の様子に気を付けておくといったことでしょうか。
入試の合格発表の結果を学校で友人が勝手に。。。
さらに驚いたのは、今年学校で入試の合格発表を発表開始時間に合わせてタブレットで見て、同じ学校を受けた子の結果を勝手に周りに吹聴するなんてことも起きたそうです。
今まで私たち親が心配していたのは、例えばサピックスにクラスメートがたくさんいると、所属クラスの話題になって、子供達の中で変なヒエラルキーなるものが発生してしまうかもしれないといったことでした。
その対策として、トラブルになりそうなお子さんとは、あえて違う塾に通わせるなんてことも聞いたことがあります。
しかし、今や小学生もタブレットを自由に使えるとなると、塾だけ違うところに通うといったことで解決できるような話ではなくなってきていますね。
親ができる対策
6年の後半は、特に子供のメンタルが大事になってきます。
2023年9月12日(火曜日)日本経済新聞 夕刊
親に対するアドバイスは、安浪先生の記事の一部を引用させていただきました。
中学受験は、勉強しているだけでも大変なのに、友人との余計なトラブルまで抱え込みたくないですよね。
6年だけでなく、低学年から折に触れて子供にも伝えておく事も必要かもしれません。