『中学受験 自走モード 親ができること』を読み終わりました。
予約殺到の東大卒スーパー家庭教師こと長谷川智也先生のご著書です。
その感想を綴りたいと思います。
受験で大切な自走モード
長谷川先生は、中学受験が成功するかどうかの分かれ目を、「本人が主体的になれたかどうか」と書かれていました。
主体的に勉強に向かえるために親ができることを段階に分けて説明しています。
幼児~小学1・2年生まで
中学受験塾に入る小学4年まで
小学5年生から
以上の3段階を勉強面だけでなく、生活・食事面からもベストなものを解説されていました。
例えば、成績の悪いお子さんはなぜか甘いジュースが好きなことが多いそうです。
本書では、おすすめの飲み物も紹介されています。
こちらの本を読んで、自分で勉強を始めるまで子供に声をかけないように我慢するようにしました。
例えば、17時から勉強を始めることになっていたとして、17時を過ぎてもダラダラとして始めないないことがよくあります。
いつもなら、17時3分くらいで声をかけてしまいます。
親が何も言わないと、子供が自分から始めるのが17時15分あたりになってしまう時もありますが、自分から勉強をスタートさせたというのが大事なのかもしれないと思っています。
数分親が我慢するだけで勉強が自分事になって、気分良く勉強が始められるならば、それくらい待ってみようと思いました。
終わったテストの問題用紙・解答用紙から作戦を練る
優秀な子(筑駒に進学)の実際の解答用紙が例として掲載されていました。
優秀なお子さんが、どのようにしてミスを減らすべく工夫しているかを垣間見ることができました。
こういった本当に解いた跡というのは、見る機会ってなかなかないですよね。
自分でミスを減らす工夫ができるところも、早熟というか精神的に大人なんだなと思います。
そして、点数を絶対に落としたくないといった、受験が自分ごとになっていることがよく分かります。
本書では、テストを解いた跡のチェックポイントが詳しく載っていました。
子供のタイプ別・自走モードの道筋の付け方
子供を大きく次の4つに分けて自走モードにする道筋の付け方を解説されています。
- 「おませ」タイプ
- 「委員長」タイプ
- 「かたぶつ」タイプ
- 「ぼっちゃん(おじょうちゃん)」タイプ
どのタイプでも、長い目で見て【挫折】が自走への起爆剤になるというのは、親として心強いです。
まとめ
本書では中学受験にとどまらず、長い目で見て子供の幸せ(自立)を考えた目線で書かれています。
中学受験の間は、親子共にどうしても視野が狭くなりがちです。
もし中学受験で失敗しても、親の対応次第でそれが糧になり、その先の大学受験に向けて子供を強くしてくれる機会になるかもしれないと思いました。