中学受験の後半は、ほとんど自宅で読書をする時間は取れませんでした。
もちろん、小学校にいる間は図書室で本を借りて、給食のちょっとした待ち時間などに読んでいるようでしたが。
中学受験を終えて、次男はゲーム三昧、時々本といった感じで小学生生活を満喫しています。
重松清『小さき者へ』
6年後半のサピックスの国語の授業で取り扱った物語です。
内容は、主人公(妻と二人の男の子の父親)の母が故郷で一人暮らしているので、夏に家族で帰省をする間の家族間のお話です。
主人公の実母は、なぜか孫の兄の方に対してだけ、嫌いなおかずをわざと(?)だしたり、同じ孫なのに次男ばかり露骨に可愛がり、長男のほうを冷遇しているように見えます。
主人公はその態度に憤りつつも、お墓参りをきっかけにして、老いていく母の来し方に思いをたどりながら物語が進んでいきます。
物語の設定にしても、こんなおばあちゃんって、珍しいよね??
このお話の続き、どうなっていくんだろう。。
次男がテキストを持って帰ってきて、私もすごくお話の続きが気になり、最後まで読みたくなりました。
続きが気になっていた本の一つでした。
辻村深月『ツナグ』
こちらは、一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという使者(ツナグ)を通して、それぞれの登場人物が会いたかった死者との出会いを描く短編集です。
依頼主は、突然死したアイドルに憧れるOL、親友への嫉妬心から自分が彼女を殺してしまったのではないかと罪の意識に苛まれる高校生、失踪した婚約者を待ち続ける若い男性他、それぞれが心に何かを抱えて死者に対面するお話です。
次男は、合格者招集日の電車移動中や、その待ち時間に読んでました。
『ツナグ』も面白くて一気に読んでしまい、すぐに続編も購入しました。
辻村深月『光待つ場所へ』
『ツナグ』がきっかけとなり、辻村深月さんの他の本も手に取るようになりました。
こちらも、受験後に本屋で見つけて購入したものです。
朝比奈あすか『ななみの海』
こちらも去年サピックスの模試で、国語の題材になっていて、続きを読みたいと購入したものです。
朝比奈あすかさんは、過去に『君たちは今が世界』が、開成中学の国語の題材になっていました。
さすが、朝比奈あすかさんだよ。
分かる分かるって何度も思ったよ。